• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2019 年度 研究成果報告書

脂肪肝切除後の分子病態解明と抗酸化能増強による易障害性、易転移性克服法の開発

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 16K19885
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 外科学一般
研究機関北海道大学

研究代表者

島田 慎吾  北海道大学, 医学研究院, 特任助教 (40755576)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワード脂肪肝 / 肝癌 / 虚血再灌流障害 / 抗酸化 / 脂肪酸 / IMS
研究成果の概要

ラット脂肪肝、肝温虚血再灌流、70%肝切除等の動物実験モデル、質量分析イメージング(IMS)法による肝組織の脂質・脂肪酸の網羅的解析法を確立した。脂肪肝の微小環境を模倣し、肝癌細胞株をオレイン酸・パルミチン酸添加下で培養し、増殖、悪性度変化等を分子生物学的、脂質・脂肪酸分析により評価した。温虚血再灌流では虚血中に虚血時間依存的にLysophosphatidylinositol(LPI)や胆汁酸類が肝組織のZone1に集積し、その傾向は脂肪肝で増強された。LPI投与は肝細胞株、星細胞株の細胞質Ca2+濃度を速やかに上昇させた。

自由記述の分野

肝臓外科

研究成果の学術的意義や社会的意義

脂肪肝では軽度の持続的障害により抗酸化酵素、脂肪酸代謝酵素の発現が低下しており、虚血再灌流や肝切除後に障害を受け易いため、これらを軽減する方法の確立が望まれる。LPIとその特異的受容体 (GPR55) が肝虚血再灌流、肝切除後の傷害、再生、癌細胞発育に与える影響を、種々の阻害剤、賦活剤を用いて検討中であるが、これらの検討は、肝癌細胞の微小環境におけるリゾリン脂質、脂肪酸の役割に焦点をあてる新たな試みであり、新たな細胞間相互作用の発見と治療法開発の基礎的知見になるはずである。

URL: 

公開日: 2021-02-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi