胃癌新鮮組織から抽出した免疫細胞をフローサイトメトリー(FACS)で解析すると、ICOS+ Foxp3+ CD4T細胞(ICOS+ Treg)頻度は、pStageに正の相関を示し、ICOS+ Treg高値群は予後不良であった。またICOS+ Tregは、強い免疫抑制機能を有していた。ICOS+ Tregの誘導メカニズムとして、FACSおよび多重免疫染色の結果では、胃癌に特徴的であるピロリ菌感染、樹状細胞の一種であるpDCが関連していた。 以上、ICOS+ Tregがバイオマーカーとして有用であること、ICOS+ Tregを標的とした治療として、ピロリ菌やpDCが標的となりうることが示唆された。
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