肝細胞癌に対し、経皮的ラジオ波凝固療法(RFA)後に局所再発した症例は予後不良となるため、臨床検体を用いて再発症例の悪性度獲得メカニズムについて解明することとした。局所再発後に肝切除を行った症例(RFA群:n=10)、初回肝切除症例(non-RFA群:n=78)について検討。RFA群において、HIF-1・EpCAM・EMTマーカー(TGF-β、Twist、Snail-1、Vimentin) mRNA発現がnon-RFA群に比して高値であった。以上より、HIF-1発現を介する癌幹細胞・EMTマーカーの発現促進が、RFA後局所再発の悪性度獲得メカニズムの1つであると考えられた。
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