研究課題
若手研究(B)
癌を短時間で可視化する方法として、蛍光プローブの有用性が報告されている。乳腺針生検検体で、蛍光プローブの一つであるγGlu-HMRGを用いた良悪性の診断能を検証した。その結果、癌と良性の鑑別能は感度70%、特異度61%であった。浸潤癌と非浸潤癌および良性腫瘍と非浸潤癌の鑑別は困難であったが、浸潤癌と良性腫瘍との鑑別は可能であった。また、浸潤癌ではER陰性、ki67高値、HER2タイプで蛍光強度が高かった。
乳腺外科
本蛍光プローブを用いることにより、検体採取後直ちに目的とする部位(癌組織)が含まれていることを確認することができる。これはサンプリングエラーを防ぐことにつながり、不要な再生検を防ぐことができる。また、治療方針決定に有用なサブタイプやバイオマーカー等の推定も可能となり、早期に治療を開始可能となることが期待される。