研究課題
若手研究(B)
肝細胞癌の原因の一つとして非アルコール性脂肪肝炎が挙げられ、日本においても増加しつつある。我々は、非アルコール性脂肪肝炎からの肝細胞癌の発癌に寄与する遺伝子としてTM6SF2という遺伝子に注目し、この遺伝子の発癌における機序を明らかにした。今回の研究においては、網羅的な遺伝子発現のデータベースを用いた解析を中心に行い、TM6SF2が脂肪酸の代謝や酸化的リン酸化を介して肝細胞癌の発癌に関わる事が明らかとなり、今後に治療標的として期待される。
肝胆膵領域における手術を中心とした集学的治療
今回の研究においてTM6SF2が非アルコール性脂肪肝炎を背景とした肝細胞癌の発癌に関わっている事が明らかとなった。これにより非アルコール性脂肪肝炎患者の中でも発癌リスクの高い群を同定する事が可能であり、更にはTM6SF2を標的とした発癌予防へと発展する事が期待される。