研究課題
若手研究(B)
本研究では脳循環を反映するパラメータ―として、レーザースペックル法を用い測定した眼底血流に着目し、眼底血流量と脳微小循環の関連を明らかにした。さらに実臨床での眼底血流量と脳神経合併症アウトカムとの関連についても明らかにした。本研究は、心臓大血管手術における脳循環と眼底血流の関係につき、非常に独創的な着眼点で実施されており、本研究から得られる知見が心臓血管外科手術における脳循環に関し重要な意義を持つことが、2題の国際学会発表や4編の英文論文掲載といった形で認められた。
心臓血管外科
本研究では、レーザースペックル法による眼底血流測定で心大血管手術時の眼底血流量と脳循環動態との関係を解明し、さらに実臨床での術中脳循環モニタリングの新手法として確立されることを期待される。また、心臓血管外科手術時における脳灌流量の最適化を行うことで、より効果的な脳保護法の構築が可能となり、重篤な術後合併症である脳神経合併症を減少させることが期待できる。