ratの側方開胸に関する手技は安定するようになったが、ratの髄腔内操作は困難であった。本研究と同時に行っていた「脱細胞化心臓」に関する研究課題においても、ratの側方開胸を用いる必要があったために当初の実験計画とは異なるが、実現可能性などの点からこちらの実験へのeffortが増える形となったので「脱細胞」関連の実験成果を記載する。我々は脱細胞化臓器(肝臓、腎臓)の他ラットへの部分移植を行うことによって起こる脱細胞化マトリックスへの生体細胞の遊走現象に関して、それらをラットの心臓で行い、他臓器と同様に血管内皮細胞などの遊走・浸潤現象を認めた。
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