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2016 年度 実施状況報告書

がん間質細胞の骨髄からの導引阻害を組み込んだ肺がん免疫治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 16K19977
研究機関滋賀医科大学

研究代表者

大塩 恭彦  滋賀医科大学, 医学部, 助教 (60731916)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2018-03-31
キーワードCCL2 / アンジオテンシン2受容体拮抗薬
研究実績の概要

各種肺がん細胞に与えるARBの影響についての解析
1.マウス肺がん細胞株3LLをあらたに購入した。イルベサルタン、ロサルタン、テルミサルタンもそれぞれ購入し、それぞれ溶液を作成した。それぞれのCmax(μM)を参考にして、培養液中の薬剤濃度はイルベサルタンが0μM、0.4μM、4μM、40μMに、ロサルタンは0μM、0.2μM、2μM、20μMに、テルミサルタンは0μM、0.1μM、1μM、10μMになるように調整した。イルベサルタン、テルミサルタンは水に難溶なためDMSOを添加、前者は速やかに溶解したが、後者は溶けにくく、はじめは白濁するもしばらくすると溶解した。ロサルタンは水に溶解した。
2.マウスリンパ腫細胞株EG.7および3LLからのCCL2の分泌能およびイルベサルタン、ロサルタン、テルミサルタン添加に伴う各細胞株からのCCL2の分泌能に与える影響を調べた。上記1.の設定通りに各濃度のARB下にEG.7、3LLを培養後に上清を回収しELISA法を行った。添付のプロトコール通りに行うと発色が強すぎて評価が困難であった。現在、培養上清を適当な倍率で希釈して再評価を行っている。
3.EG.7および3LLに培養液中の最終濃度が上記1.となるようにそれぞれ調整し、MTTアッセイを行って増殖能に与える影響を現在、評価中である。
4.本学倫理委員会の承認を得たうえで肺癌手術患者の組織標本を用いてCAFの腫瘍組織における分布を調べた。免疫組織化学染色についてはαSAMをマーカーとして用いた。血中の炎症性サイトカインレベルが高いと考えられるCOPD患者においてCAFの頻度が高い傾向が示された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

臨床業務が多く、研究活動に十分な時間をさくことができなかった。

今後の研究の推進方策

臨床業務における体制を見直し、研究活動に充てる時間を確保する。

次年度使用額が生じた理由

H28年度予定の実験が滞っているため。

次年度使用額の使用計画

次年度に業務体制の見直しを行い、H28予定の実験を行う。

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公開日: 2018-01-16  

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