研究課題
若手研究(B)
ルイス肺癌細胞を大腿皮下に注入したマウスモデルを用いた。約1.5cm大に成長した腫瘍に対して凍結融解壊死療法あるいは凍結免疫療法を施行し、Day60にマウスを犠牲死させた後、凍結腫瘍の病理組織学的評価を施行した。結果として、凍結免疫療法は凍結融解壊死療法に比較し、より高い局所制御能を有することが示唆された。また、免疫チェックポイント阻害薬の投与経路としては、腫瘍局所投与の方がより局所制御能を高める結果であった。一方、投与する免疫チェックポイント阻害薬ごとの抗腫瘍効果に差異は認めなかった。
呼吸器外科
凍結免疫療法は凍結融解壊死療法単独に比較し、より高い局所制御能を有することが示唆された。また、免疫チェックポイント阻害薬の投与経路としては、腫瘍局所投与の方がより局所制御能を高める結果であった。一方、投与する免疫チェックポイント阻害薬ごとの抗腫瘍効果に差異は認めなかった。本研究におけるマウスモデルでの結果から、現在臨床で行っている凍結療法に免疫チェックポイント阻害薬を併用する臨床試験を計画するにあたり、今後の研究課題として、凍結免疫療法による遠隔病巣への治療効果を評価する必要性が挙げられる。