ビーグル犬で左肺全摘術を施行し、マイクロサンプリング法を用いて残存右肺から気道上皮被覆液(ELF)を採取した。ELF中のTNF-alpha濃度はbaselineでは検出限界以下であったが、切除後5時間までに214±11 pg/mlの濃度上昇を認めた。IL-1betaはbaselineでは864±142 pg/mlであったが、 2928±1447 pg/mlまでの上昇を認めた。IFN-gammaはbaselineでは310±142 pg/mlで、689±384 pg/mlまでの上昇を認めた。イヌ肺切除モデルでも残存肺の潜在的肺損傷occult lung injuryの存在が示唆された。
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