本研究ではラットを用いたブレオマイシン誘発障害モデルを作成し、全身麻酔下に開胸を行い肺へレーザー照射を施行した。病理組織所見では、HE染色にてブレオマイシン投与群においては線維芽細胞の増生、胸膜の線維化等が確認され、肺の線維化を認めた。レーザー照射部位に関しては好中球の増加やフィブリンの浸出、肺胞上皮の肥厚が確認され、組織の壊死を認めた。また、レーザー照射部位周辺の組織においてはレーザー照射の影響は認められなかった。ブレオマイシン非投与群においても同様の効果が認められた。今回の研究では間質性肺に対するPDTの影響は少ないものと考えられた。
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