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2017 年度 実績報告書

脳梗塞亜急性期におけるペントラキシン3の作用

研究課題

研究課題/領域番号 16K20005
研究機関三重大学

研究代表者

新堂 晃大  三重大学, 医学部附属病院, 助教 (60422820)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2018-03-31
キーワード脳卒中 / 脳梗塞 / 炎症 / 血液脳関門 / 血管新生
研究実績の概要

脳梗塞後におけるペントラキシン3(pentraxin 3、PTX3)の作用を明らかにするため、以下の研究を行った。
1.血管内皮細胞に対するPTX3の役割を明らかにする:ラット脳血管内皮細胞(rat brain endothelial cell, RBE.4)に対し、recombinant PTX3(rPTX3)を投与し、細胞増殖、血管新生の検討を行った。細胞増殖には明らかな影響を認めなかったが、PTX3に血管新生の抑制作用がある可能性が示された。血管新生作用を有するVEGFとPTX3を同時に投与すると、VEGFの効果減弱を認めた。またPTX3は血液脳関門の強化作用を有することを確認している。
2.オリゴデンドロサイト前駆細胞(oligodendrocyte precursor cell、OPC)に対するPTX3の作用を確認する:初代培養OPCを作成し、rPTX3の投与を行った。rPTX3の単独投与では明らかな影響を認めなかったが、FGF2を投与したOPCでは細胞増殖の抑制が認められる可能性が示唆された。
3.神経幹細胞(neural stem cell、NSC)に対するPTX3の作用を明らかにする:初代培養NCSを用い、同様にrPTX3を投与した。NSCの神経細胞への分化抑制作用が存在する可能性が示唆された。
4.マウス脳白質梗塞モデルを作成し、siRNAを用いて、PTX3の発現を抑制する:マウスに血管収縮剤であるエンドセリン1(endothelin-1, ET1)を投与し、脳白質梗塞モデルを作成した。脳梗塞後亜急性期にsiRNAを用いて、PTX3の発現を抑制し、その効果を確認している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2017

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] Pentraxin 3 supports blood-brain barrier integrity after ischemic stroke2017

    • 著者名/発表者名
      Akihiro Shindo, Takakuni Maki, Naohiro Egawa, Anna C. Liang, Kanako Itoh, Eng H. Lo, Ken Arai, Hidekazu Tomimoto
    • 学会等名
      World congress of Neurology 2017
    • 国際学会

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公開日: 2021-01-27  

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