1p19q共欠失を持つグリオーマ57例における予後因子の検討を行ったところ、治療開始時の年齢、手術摘出率、腫瘍最大径、初回補助療法、組織型、MGMTメチル化の有無などの因子と予後との関連性はなく、Grade Ⅲと19p gainが予後不良因子であることが示唆された。 妊娠中あるいは分娩後に発症した脳腫瘍13例においてVEGFR-1/2、EGFR、c-Mycは妊娠におけるいずれの時期でも発現が認められ、性ホルモンレセプター及びHER-2は分娩直後に発現が多く認められた。c-Mycの増幅あるいは発現増加が複数の症例で認められ、妊娠中あるいは分娩後に腫瘍が増大する機序との関連性が示唆された。
|