本研究はIDH遺伝子に変異を認めるグリオーマの再発形式を大きく5つの再発形式に分類し、中でもp53の遺伝子変異を持つグリオーマの多くが局所再発に加え頭蓋内遠隔再発の形式をとることを明らかにした。そして頭蓋内遠隔再発の形式を認める症例では画像解析にて初発病変と再発病変の間に神経線維の介在を示し、次世代シーケンサーによる解析では第8染色体のq腕のコピー数増加 (特に8q22~24領域でhigh copy gain) を示すことを報告した。現在は同領域に存在する遺伝子のc-Mycならびに同じWntシグナル伝達経路について検討中である。
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