研究協力者 |
井手尾 勝政 熊本大学, 大学院医学教育部, 大学院生
米満 龍史 熊本大学, 大学院医学教育部, 大学院生
宿南 知佐 広島大学, 医歯薬保健学研究院(歯), 教授 (60303905)
開 祐司 京都大学ウイルス, 再生医科学研究所, 教授 (40144498)
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研究成果の概要 |
腱板修復術後の再断裂は臨床上の課題であり,効果的な修復促進のためには修復機構の理解が重要である.本研究ではScleraxis(Scx)GFPトランスジェニックマウスの損傷モデルを用いて,発生過程で腱付着部の形成に寄与するScxおよびSox9発現細胞の成体の腱板付着部損傷後の修復過程における参画を評価した.本モデルにおいて損傷後4週までに付着部線維軟骨層の再生はみられず,また,修復部において少数のScxおよびScx /Sox9共発現細胞がみられたが,その割合は経時的に低下した.以上より発生期に腱付着部の形成に寄与する前駆細胞が成体の修復過程においても限定的ながら関与している可能性が示唆された.
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