近年、分子シャペロンの一種であるHeat shock protein 90(HSP90)が癌関連蛋白の構造を安定化させる機能があるためHSP90の阻害は重要な治療標的として注目されている。我々は骨肉腫細胞株の遺伝子発現を網羅的に解析したところ、HSP90のクライアント蛋白の一種であるMETの発現が共通に上昇していることを突き止めた。そこで本研究において我々は、骨肉腫細胞に対しHSP90 inhibitorである17-DMAG を投与することでMETのシグナル活性の変化および抗腫瘍効果についての検証を行った。
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