研究実績の概要 |
共著者として、次の発表論文に協力した。 Involvement of C-terminal truncation mutation of kinesin-5 in resistance to kinesin-5 inhibitor. Eri Saeki, Shinji Yasuhira, Masahiko Shibazaki, Hiroshi Tada, Minoru Doita, Tomoyuki Masuda, Chihaya Maesawa PLoS One. 2019 Feb 20;14(2):e0212821. 悪性末梢神経鞘腫培養細胞株を用いて、目的とする分子の発現を解析した。NACC1、HDAC6の発現は細胞株毎にばらつきがあり一定の傾向を示さないことを明らかにした。その意味や分子の機能については未だ明らかになっていない。 昨今の情勢から病院での診療業務に対するエフォートが大幅に増加し、加えて骨腫瘍ガイドライン策定委員としての活動もあったため、本研究に充てる時間がほとんどなかった。そのため、本年度は本研究に対する研究活動を行うことがほとんど出来なかった。本研究に対する研究時間の確保の見込みがないため、研究費の残額は返還し、本研究は終了することにした。時間外労働規制の厳格化も始まったことから、診療業務に対するエフォートが大幅に減らない限り、まとまった時間を要する分子生物学的研究を診療業務と並行しておこなうことは、現実的には不可能であることが今回の経験で分かった。結果が期待される本研究を終了することは非常に惜しまれるが、今回の反省により、自身の今後の研究活動のありかたの修正の必要性を考えさせられることとなった。今後の研究活動はワーキングタイム内での空き時間や診療業務における病院間の移動時間などを有効に利用したり、研究分担者と効率的に分担することとした。現在はそうした時間の有効利用や、効率的な研究分担が可能となる、画像を用いた研究を計画している。
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