HDAC6、NACC1ともに悪性末梢神経鞘腫瘍細胞株における発現程度は一定の傾向を示さなかった。HDAC6、NACC1が悪性末梢神経鞘腫瘍で高発現し、これらが治療の標的になるという前提は成り立たなかった。HDAC6、NACC1が骨肉腫細胞株においては結合して細胞運動に関与していることをすでに明らかにしているが、悪性末梢神経鞘腫瘍細胞株においての特別な役割を明らかにすることはできなかった。 M期紡錘体形成に特異的に働くモータータンパク質キネシン5の阻害剤は分裂細胞のみに細胞死を誘導する特性を持つことから化学療法薬として期待されている。キネシン5阻害剤に対する耐性獲得機構の一部を明らかにした。
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