• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2019 年度 研究成果報告書

変形性膝関節症における前十字靭帯の網羅的な遺伝子発現解析と治療への応用

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 16K20073
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 整形外科学
研究機関東邦大学

研究代表者

齊藤 雅彦  東邦大学, 医学部, 助教 (30718747)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワード変形性膝関節症 / 前十字靭帯 / RNA-Sequence
研究成果の概要

変形性膝関節症(膝OA)における前十字靭帯(ACL)変性の病態解明および膝OAの病態への関与を遺伝子レベルで明らかにするために、RNA-Sequencing を用いた網羅的な遺伝子発現解析を行った。ACLの変性の程度により遺伝子発現量の差を認め、遺伝子発現解析の結果をもとにGO分析及びPathway分析を行った。変性が強いACLは炎症に関連する遺伝子群の発現及びパスウェイが活性化されており、軟骨変性同様にACLの変性にも炎症性サイトカインの関与が示唆された。

自由記述の分野

整形外科

研究成果の学術的意義や社会的意義

変形性膝関節症(膝OA)はいまだに病態が解明されておらず、膝OAの治療は疼痛緩和を目的とした対症療法しかなく、新たな治療法の確立が必要である。これまで前十字靭帯(ACL)の変性が膝OAに与える影響はほとんど解明されていなかったが、本研究により膝OAにおいてACLの変性の程度により、ACL自体の遺伝子発現が異なり、変性が強いACLでより炎症に関連するパスウェイが活性化されており、膝OAの進行に関与している可能性が示唆され、膝OAの病態解明に一歩近づくことができた。膝OAの原因が明らかとなれば治療法の開発につながる可能性があり、さらなる研究の成果が期待される。

URL: 

公開日: 2021-02-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi