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2016 年度 実施状況報告書

iPS細胞を基盤とした麻酔薬の神経毒性誘発機構の基礎的解明

研究課題

研究課題/領域番号 16K20116
研究機関東京医科大学

研究代表者

千々岩 みゆき  東京医科大学, 医学部, 助教 (80407080)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2018-03-31
キーワード麻酔学 / iPS / 神経毒性
研究実績の概要

麻酔薬の神経毒性がアルツハイマー病の発生に関係する事が動物レベルで研究されているが、ヒトでの検証は生体からの組織入手が困難であるため議論できない。そこで、iPS 細胞から誘導した神経細胞を用いて検証する。健常者、アルツハイマー患者由来のiPS 細胞から誘導した神経細胞に麻酔薬を暴露させ、神経毒性についてミトコンドリアの機能測定を行い検討する。
現在、予定している健常者とアルツハイマー患者由来のiPS細胞(4種)のうち、全種類のiPS細胞から神経細胞の誘導は成功しているが、誘導条件に細胞間の差がみられるため条件検討中である。また、アルツハイマー患者由来のiPS細胞(2種)から誘導した神経細胞についてはミトコンドリアの機能解析を数回実施した。誘導された神経細胞の接着状態が良好な場合のみ測定可能であるため、最適な条件を検討中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

iPS細胞から神経細胞を誘導する際、播種する最適な細胞数等にiPS細胞間の差が大きい為、条件検討に時間を必要としている。また、ミトコンドリアの機能解析においても神経細胞の接着状態が実験間で異なる為、条件検討中である。

今後の研究の推進方策

今後、条件が決定していない細胞についての条件検討を完了させ、麻酔薬の暴露とミトコンドリア機能解析を行う。

次年度使用額が生じた理由

神経細胞への誘導条件検討に時間を要した為、研究計画に遅延が生じている。試薬等の実験に伴う物品費が繰り越しとなったため、次年度使用額が発生した。

次年度使用額の使用計画

次年度の研究費と併せて使用する予定である。

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公開日: 2018-01-16  

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