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2016 年度 実施状況報告書

近赤外線分光法を用いた定量的脳血流量によるくも膜下出血後脳血管攣縮の評価

研究課題

研究課題/領域番号 16K20121
研究機関国立研究開発法人国立循環器病研究センター

研究代表者

加藤 真也  国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 医師 (50527413)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード近赤外線分光法 / 脳血流量
研究実績の概要

本年度は「時間分解分光法を用いた脳組織酸素飽和度の体位による変化の研究」および「近赤外線分光法を用いた定量的脳血流測定に関する研究」の2つの課題の研究を実施した。
「時間分解分光法を用いた脳組織酸素飽和度の体位による変化の研究」の研究では、近赤外線分光法を用いた脳組織酸素飽和度測定の体位変化による影響を解析し、測定値の精度を調べた。研究結果を英語論文として発表した。Effect of posture and extracranial contamination on results of cerebral oximetry by near-infrared spectroscopy.Kato S, Yoshitani K, Kubota Y, Inatomi Y, Ohnishi Y.J Anesth. 2017 Feb;31(1):103-110.
「近赤外線分光法を用いた定量的脳血流測定に関する研究」に関しては、近赤外線分光法での脳血流量とPETでの脳血流量を比較し、その精度の検証を行った。研究は終了しており、その結果から特許申請を行う予定であり、その後に結果を国際学会での発表および英語論文での結果公表予定としている。
「近赤外線分光法による局所脳血流測定を用いたくも膜下出血後の脳血管攣縮の診断に関する研究」に関しては、本年度中に研究計画を作成し、当院倫理委員会の許可を得ており、これから実施する予定としている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本研究に用いる測定方法で特許申請を行う予定であり、そのためやや時間を要してはいるが、おおむね順調に進展している。

今後の研究の推進方策

今後は「近赤外線分光法による局所脳血流測定を用いたくも膜下出血後の脳血管攣縮の診断に関する研究」を施行していく予定である。現在の状況は本研究は研究計画を作成し倫理委員会の承認を得ており、研究を開始できる状況である。
本研究は対象患者がくも膜下出血患者であるため、麻酔科だけで研究を施行することが困難であるため、脳外科と連携して研究を推進していく予定としている。

次年度使用額が生じた理由

平成28年度は近赤外線分光法を用いた脳血流量の定量測定の測定法の確立のための研究を行った。その測定法の特許を申請するための手続きなどに時間がかかり、平成28年度この手法を用いたくも膜下出血後の脳血管攣縮の診断に関する研究を行うことができなかったため、次年度使用額が生じた。

次年度使用額の使用計画

平成29年度からは近赤外線分光法を用いた脳血流測定によって、くも膜下出血後の血管攣縮の診断に関する研究を推進していく予定である。本研究にかかる補償保険および試薬などに研究費を充てる予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2017

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Effect of posture and extracranial contamination on results of cerebral oximetry by near-infrared spectroscopy.2017

    • 著者名/発表者名
      Kato S, Yoshitani K, Kubota Y, Inatomi Y, Ohnishi Y.
    • 雑誌名

      J Anesth

      巻: 31 ページ: 103-110.

    • DOI

      10.1007/s00540-016-2275-1.

    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2018-12-17  

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