研究実績の概要 |
本年度は「時間分解分光法を用いた脳組織酸素飽和度の体位による変化の研究」および「近赤外線分光法を用いた定量的脳血流測定に関する研究」の2つの課題の研究を実施した。 「時間分解分光法を用いた脳組織酸素飽和度の体位による変化の研究」の研究では、近赤外線分光法を用いた脳組織酸素飽和度測定の体位変化による影響を解析し、測定値の精度を調べた。研究結果を英語論文として発表した。Effect of posture and extracranial contamination on results of cerebral oximetry by near-infrared spectroscopy.Kato S, Yoshitani K, Kubota Y, Inatomi Y, Ohnishi Y.J Anesth. 2017 Feb;31(1):103-110. 「近赤外線分光法を用いた定量的脳血流測定に関する研究」に関しては、近赤外線分光法での脳血流量とPETでの脳血流量を比較し、その精度の検証を行った。研究は終了しており、その結果から特許申請を行う予定であり、その後に結果を国際学会での発表および英語論文での結果公表予定としている。 「近赤外線分光法による局所脳血流測定を用いたくも膜下出血後の脳血管攣縮の診断に関する研究」に関しては、本年度中に研究計画を作成し、当院倫理委員会の許可を得ており、これから実施する予定としている。
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