研究課題/領域番号 |
16K20146
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
仲西 昌太郎 琉球大学, 医学部附属病院, 助教 (40725321)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 腎癌血清マーカー |
研究実績の概要 |
腎癌の血清マーカーを探索する過程で見出した血清GP-RCC (仮称) は、健常成人のそれと比較して蛋白量が減少する。一方、血清中でのGP-RCCの存在様式は腎癌細胞内のそれよりもさらに糖鎖が多く付加された形であった。これを説明する作業仮説として、血清GP-RCCは腎癌細胞内に取り込まれ、GP-RCCもしくはその糖鎖が癌細胞の悪性形質に影響を与える可能性を考えた。そこで、本研究は血清GP-RCCの糖鎖構造を解析し、糖鎖の有無によって影響を受ける細胞内シグナルの解明と、腎癌の増殖・浸潤に関わる糖鎖構造の同定を目的とする。その上で、GP-RCC糖鎖の診断標的としての有用性を明らかにすると共に、治療標的としての阻害作用を検討することを目的とする。 血清GP-RCCレベルはウエスタンブロッティングでは良性疾患患者と比較して減少したが、ELISAでは逆に増加することがわかった。血清GP-RCCレベルは転移のない限局性腎癌患者ではT stageと有意に相関し、腎癌原発巣のサイズを反映していることが示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の予定通り進行している。
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今後の研究の推進方策 |
腎癌患者血清において、GP-RCCは非腎癌患者血清と比して上昇すること、また腎癌のTステージと正の相関をすることが確認された。そこで、今後はGP-RCCの細胞内での動向の詳細を把握するため研究を進めていく予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
計画的物品購入にも関わらず、ごく少額の残が出たため。
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次年度使用額の使用計画 |
次年度の物品購入に使用する予定です。
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