画像診断技術の進歩や人間ドック等のスクリーニング機会の増加とともに腎癌の発見頻度は増加している。しかし、それらの中の25-30%は発見時すでに転移を来した進行癌で発見される。そのため、腎癌血清バイオマーカーの探索は、腎癌の早期発見ひいては腎癌の予後改善に必須の課題である。そこで、本研究では、RCC-GP1を用いて腎癌患者血清におけるその濃度を調べ、バイオマーカーとしての可能性について探索した。血清RCC-GP1はccRCC患者血清中でnon-ccRCCおよびnon cancer patientsと比較して有意に上昇しており、血清バイオマーカーになる可能性が示唆された。
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