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2016 年度 実施状況報告書

神経内分泌細胞の存在が前立腺を肥大させうるか

研究課題

研究課題/領域番号 16K20147
研究機関札幌医科大学

研究代表者

京田 有樹  札幌医科大学, 医学部, 研究員 (90718024)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2018-03-31
キーワード前立腺肥大症 / 神経内分泌細胞 / レプチン
研究実績の概要

ヒト前立腺標本を用いて移行領域内のNE細胞の分布を検討したDistribution of Neuroendocrine Cells in the Transition Zone of the Prostate.がAdv Urol. 2017;2017:8541697.に掲載された。また、前立腺肥大症モデルラットも用いた検討についても近日中に論文投稿予定である。
実際の研究内容としては、NE上清を添加して培養したヒト前立腺上皮細胞(PrEC)・ヒト前立腺間質細胞(PrSC)の遺伝子と、それぞれNE上清を添加しないで培養した細胞の遺伝子を3D-Gene発現解析で精査した。得られた結果を比較すると、NE上清を添加したPrECでLEPのmRNA発現が、NE上清を添加したPrSCではMC3RのmRNA発現が亢進していたため、それぞれのprobeを用いてRT-PCRを施行したところ、発現の上昇が確認できた。
次にNE上清内からLEP,MC3Rに関連するNE因子を調査するために、NE上清を用いてELISA法、ウエスタンブロッド法を行ったところ、Neuropeptide Y (NPY)が関連している事が確認できた。
更に、リコンビナントNPYをPrECに添加することでPrEC内においてLEPのmRNA発現が濃度依存的に上昇することが確認できた。しかし、NPYをPrSCに添加してもMC3Rの発現上昇は認められなかった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初予定していたPrECからLEP、PrSCからMC3Rをノックダウンすることも考えていたが、PrSCに関する実験が進まなかったこともあり、施行できなかったがそれ以外は計画通り順調に進んだと思われる。

今後の研究の推進方策

PrSCに関してはMC3R以外のprobeを用いることも検討中であり、そちらを進めていく。ノックダウンの実験と、当初予定していたNEアログラフトに関する実験は時間の都合上、断念せざるを得ない状況である。

次年度使用額が生じた理由

研究成果を発表するためのオープンアクセス料を平成28年度内(3月)に支払い予定であったが、平成29年度の支払いとなったため。

次年度使用額の使用計画

研究に必要な物品の購入、成果の学会発表・論文発表の経費として使用する。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2017 2016

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Distribution of Neuroendocrine Cells in the Transition Zone of the Prostate.2017

    • 著者名/発表者名
      Kyoda Y, Ichihara K, Hashimoto K, Kobayashi K, Fukuta F, Masumori N.
    • 雑誌名

      Advances in Urology

      巻: 2017 ページ: 8541697

    • DOI

      10.1155/2017/8541697.

    • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
  • [学会発表] 神経内分泌細胞は前立腺肥大症の発生に関与するか2016

    • 著者名/発表者名
      京田 有樹, 舛森 直哉
    • 学会等名
      第23回日本排尿機能学会
    • 発表場所
      東京国際フォーラム(東京都千代田区)
    • 年月日
      2016-12-06 – 2016-12-06
  • [学会発表] 高血圧自然発症ラットの前立腺、尿道における神経内分泌細胞の分布2016

    • 著者名/発表者名
      京田有樹 新海信雄 市原浩司 福多史昌 小林 皇 舛森直哉
    • 学会等名
      第104回日本泌尿器科学会総会
    • 発表場所
      仙台国際センター、他(宮城県仙台市)
    • 年月日
      2016-04-25 – 2016-04-25

URL: 

公開日: 2018-01-16  

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