1.膀胱癌に増殖因子(アンドロゲン刺激)を加えた群と加えない群を比較した転写因子アレイでNFATc1活性の増加を確認した。 2.前立腺ヒト組織検体を用いた免疫組織染色で予後と有意に相関した。(論文投稿中) 3.膀胱癌細胞株において免疫抑制剤で刺激したところ増殖抑制を確認した。 膀胱癌の大きな特徴は再発を繰り返すこと、再発に伴い時に悪性度が高くなることであり、治療における大きな問題となっている。そのため、膀胱癌の発生・進展機構の解明と治療への応用について様々な検討が進められているが、いまだに効果的な治療方法の開発には至っていない我々はこれまでの研究から免疫応答に関わる転写因子であるNFATc1が正常前立腺組織に比べて前立腺癌組織で高く発現していることを見出している。(論文投稿中)NFATc1は免疫抑制剤の主要標的であることから、免疫抑制剤による膀胱癌罹患率の減少効果にNFATc1が強く関わっていると推測された
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