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2018 年度 実績報告書

NFATc1を介した免疫抑制剤による前立腺癌新規治療

研究課題

研究課題/領域番号 16K20152
研究機関横浜市立大学

研究代表者

河原 崇司  横浜市立大学, 附属市民総合医療センター, 助教 (40555570)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード前立腺癌
研究実績の概要

本研究ではCsAおよびFK506はNFATc1を抑制し,膀胱癌細胞においてCOX-2を抑制していた.一方で,前立腺癌細胞においては,COX-2での変化は見られなかった.詳細なメカニズムは不明だが,癌種やその他の因子が,NFATc1の下流因子に影響している可能性がある.またNFATのc2-5までの他のパスウェイが影響している可能性も考えられる.本研究では,細かな検討はできなかったが,少なくとも膀胱癌においてはNFATc1の発現が多く見られ,NFATc1とCOX-2を介した抗腫瘍効果のパスウェイが動いていると考えられた.

本研究において,膀胱癌において免疫抑制剤であるCsAおよびFK506がNFATc1-COX-2の経路で抗腫瘍効果を示すことが分かった.そして,NFATc1の活性化が膀胱癌の進展に関与していると考えられた.NFATc1は核内移行により活性化する転写因子で,核内に移行するとAP1,MEF2,GATA,およびHDACなどとヘテロダイマーを作り下流因子へと転写されていく(Macian, 2005) (Mancini and Toker, 2009).大腸癌の細胞株であるCaco-2,HT116,およびHT29においてNFATc1の下流遺伝子はc-MYCと考えられている.本研究でも前立腺癌においてはNFATc1-c-MYCによるパスウェイを認めており,また悪性黒色腫ではNFATc1の下流遺伝子はCOX-2と報告されている.これらのことから癌種による違いがあると考えられる.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2018

すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件)

  • [雑誌論文] NFATc1 Expression as a Prognosticator in Urothelial Carcinoma of the Upper Urinary Tract.2018

    • 著者名/発表者名
      Kawahara T, Inoue S, Fujita K, Mizushima T, Ide H, Yamaguchi S, Fushimi H, Nonomura N, Miyamoto H.
    • 雑誌名

      Transl Oncol.

      巻: 10 ページ: 318

    • DOI

      10.1016/j.tranon.2017.01.012

    • 査読あり / 国際共著

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公開日: 2019-12-27  

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