前立腺全摘術を施行したヒト前立腺癌206例を対象としてVASH2の発現を免疫組織学的に検討した。 ①VASH2発現は腫瘍組織の間質の血管内皮細胞と癌細胞に発現していた。②VASH2陽性癌細胞は、High Gleason scoreとHigh pT Stageの症例において有意に高い傾向を認めた(p<0.05)。③PSA非再発生存解析では、単変量解析にてVASH2陽性癌細胞高発現群(p=0.001)、VASH2陽性血管高発現群(p<0.001)ともに有意に予後不良であった。多変量解析では術前PSA値高値、pT3以上とともにVASH2陽性癌細胞高発現が有意に予後不良であった(p=0.006)。
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