本課題では、ロボット補助下前立腺全摘除術における尿道膀胱吻合操作に注目し、吻合モデルにおける尿道への作用力計測を行い、技術差を分析することが目標である。前立腺手術における膀胱尿道吻合手技は、糸針を使用し 吻合を行うが、尿道への過度の荷重は、尿道組織の損傷に繋がる。3軸力覚センサを組み合わせた骨盤膀胱尿道吻合モデルを作成し、作用力計測を行える環境を作成した。吻合時間は熟練者が短く、垂直方向の作用力、手前に尿道を引いてしまう力は初心者のほうが大きいという結果であった。現在ステレオ画像に処理を加え、作用力を3次元的に重畳表示するシステムを作成し視覚的なフィードバック法を模索している。
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