3年間で計10例の蛍光法を用いた腹腔鏡下センチネルリンパ節を施行した。蛍光法ではインドシアニングリーンを用いた。ステージはすべて1A期疑いの症例に施行した。腹腔鏡を挿入後、両側3時、9時にインドシアニングリーンを局注した。両側の後腹膜を展開した。近赤外光をあてセンチネルリンパ節を同定した。センチネルリンパ節は閉鎖節に多かった。1から3個の同定であった。また、両側の検出率は100%であった。術中迅速病理診断での陽性例もなかった。術後、永久病理診断でのリンパ節転移例はなく、陰性的中率は100%であった。術中迅速病理診断での陽性例もなかった。蛍光法を用いた腹腔鏡下センチネルリンパ節生検は、十分に施行可能であった。今後も症例を拡大していく。また、国内の学会での発表を進めていく。倫理委員会の承認のもと子宮頸がんの蛍光法を用いた腹腔鏡下センチネルリンパ節生検も施行した。ステージは1A1期から1b1期の症例に施行した。腹腔鏡を挿入後、両側3時、9時にインドシアニングリーンを局注した。両側の後腹膜を展開した。近赤外光をあてセンチネルリンパ節を同定した。両側の検出率は100%であった。術後、永久病理診断でのリンパ節転移例はなく、陰性的中率は100%であった。術中迅速病理診断での陽性例もなかった。蛍光法を用いた腹腔鏡下センチネルリンパ節生検は、十分に施行可能であった。インドシアニングリーンは安価であり、今後も研究継続は可能である。症例の蓄積をもって、バックアップ郭清を省略していく予定である。
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