子宮頸がん検診未受診者は子宮頸がん発症リスクが高い集団であり、本邦では受診率が低いため受診率向上は急務の課題であり、自己採取型HPV検査キット(以下、自己採取キット)は受診率向上の一助となりえるため、子宮頸がん検診の受診率向上に向けて、自己採取キットの有用性について検討した。2014年度の子宮頸がん検診未受診者2,986例(20-49歳)のうち、同意を得られた249例を、受診勧奨群:124例と自己採取群:125例に振り分け調査した。自己採取群における子宮頸がん検診受診率は76% (95/125例)、受診勧奨群の子宮頸がん検診の受診率は13.7% (15/124例)であった。
|