周期的な脱落膜化と月経が受容能獲得に重要である。本研究では、子宮内膜脱落膜化がその後の子宮内膜再生能に及ぼす影響を解析した。In vitroでヒト子宮内膜間質細胞に脱落膜化刺激を加え、U群(刺激なし)とD群(刺激あり)でコロニー形成能、パラクライン効果を介する近傍細胞のコロニー形成能へ及ぼす影響について比較解析した。コロニー形成能は、D群で高値を示した。パラクライン効果の解析では、U群、D群ともに、インサートにD群の細胞を播いて共培養した時にコロニー形成能は高値を示した。子宮内膜脱落膜化はコロニー形成能の改善やパラクライン効果を介して、次周期の子宮内膜再生に影響を及ぼしていることが示唆された。
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