本研究では、造精機能障害患者の残存精原細胞のPI3K/Aktシグナルの活性化を行うことで精子形成を再生し、造精機能障害に対する治療法を開発することを最終目的とした。精巣組織の体外培養でPI3K/Aktシグナルの活性化により得られた精子の機能と正常性の検証についてヒト検体を用いて行った。非閉塞性無精子症患者の精巣組織における精子形成誘導を行い、得られた精子の機能解析および正常性を検証した。以上の結果から非閉塞性無精子症患者では疾患の原因が多岐にわたるために、活性化する患者もいれば活性化しない患者もいることを明らかにした。
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