我々は、本研究費を用いて脂肪組織由来幹細胞を用いた卵巣組織移植法の開発に取り組んできた。その中で、マウス脂肪組織から効率的にし脂肪組織由来幹細胞を採取し、卵巣組織移植に供することができることを確認した。しかしながら、2018年に同様の研究テーマでの報告が相次いだことから、独自性という点で本研究の内容を変更せざるを得ない状況となった。その後、我々は脂肪組織由来幹細胞の培養液に含まれる成長因子やエクソソームに着目し、細胞を直接的に使用しないCell free therapyの開発にシフトした。さらに、持続的にその効果を発揮する方法を考案し、有効性と安全性の検証を継続している。
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