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2017 年度 実績報告書

HPVインテグレーションと宿主細胞分泌エキソソームによる子宮頸癌発癌機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 16K20220
研究機関大阪医科大学

研究代表者

兪 史夏  大阪医科大学, 医学部, 助教 (80625674)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2018-03-31
キーワードHPV / インテグレーション / CIN
研究実績の概要

子宮頸癌の発生にはヒトパピローマウィルス(Human papilloma virus: HPV)遺伝子(特にE6、E7)の宿主遺伝子への組み込みという現象(integration)が発癌に強く関わっているが、近年HPV遺伝子の働きのみならず宿主側のDNA methylationやmiRNA発現の変化といったepigeneticな変化が発癌に重要であることが明らかとなってきた。宿主細胞から分泌されるエキソソームの中にはそのmiRNAや微小蛋白質が含まれており、子宮頸癌発癌と深く関わっている可能性が高い。そこで我々はHPV遺伝子のintegrationと宿主細胞での変化をエキソソームという観点から解析し、子宮頸癌発癌のメカニズムを解明したいと考えている。我々はCIN病変に対する外科的治療(子宮頸部円錐切除)を年間約200例程実施しており豊富な臨床データを有している。またCIN管理におけるHPVタイピングはすでに行っている。さらに組織生検標本(凍結)はすでに300例に達したためまずはHPVタイプとCIN進展率についての解析を行い報告した。現在得られたHPV遺伝子のintegrationの有無と臨床成績(病巣の持続期間や再発率など)を検討しintegrationが臨床データとどのような関係にあるのかを解析している。さらに近年HPV遺伝子の働きのみならず宿主側のDNA methylationやmiRNA発現の変化といったepigeneticな変化が発癌に重要であることが明らかとなってきた。宿主細胞から分泌されるエキソソームの中にはそのmiRNAや微小蛋白質が含まれており、子宮頸癌発癌と深く関わっている可能性が高い。そこで我々はHPV遺伝子のintegrationと宿主細胞での変化をエキソソームという観点から解析したいと考えている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2017

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 子宮頸部初期病変(CIN)のHPV型と病変進展リスクについて2017

    • 著者名/発表者名
      田中良道 橋田宗祐 古形祐平 芦原敬允 前田和也 兪史夏 藤原聡枝 田中智人 恒遠啓示 佐々木浩 寺井義人 大道正英
    • 学会等名
      日本婦人科腫瘍学会

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公開日: 2018-12-17  

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