子宮頸部初期病変(CIN)から子宮頸癌でHPV型判定検査を施行した279例から初診時にCIN1あるいはCIN2と診断した症例のHPV型、経過を後方視的に解析した。その結果、観察期間中央値35.1か月での病変消失は68.8%、現状維持15%、CIN3への16.3%であった。進展例13例の内訳は16型3例、31型2例、33型1例、35型2例、52型6例、56型1例で、特に16、31、33、35、52型で比較的効率であった。また子宮頸癌細胞株から分泌されるエキソソームを超遠心法で回収する事に成功した。今後エキソソームとHPV型の関係について解析したい。
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