Cetuximabが免疫細胞に与える影響を検討したところ、活性化した免疫細胞自体にEGFRが発現し、徐々に増加していた。CD8+T細胞やNK細胞ではEGFRの発現増加が顕著であり、また、regulatory T細胞はcetuximabとの共培養にて増幅が抑制されることが確認された。 Regulatory T細胞のサブセットの割合を頭頸部癌と良性腫瘍症例で比較したところ、CD45RA-Foxp3high Tregの割合は進行期頭頚部癌での増加が確認された。CD45RA-Foxp3high Tregの割合と予後には負の傾向が認められ、治療前に割合が少ない症例の臨床経過は良好であった。
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