金沢大学薬学部にて開発された1Pt(カチオン型シスプラチン)と3Pt(アニオン型シスプラチン)という2つの新規薬剤の頭頸部癌細胞株に対する効果を従来のシスプラチンと比較した。in vitroでは1Pt、3Pt共にシスプラチンと比較してIC50は高く、シスプラチンより抗腫瘍効果は低かった。対してin vivoではシスプラチンと比較して同等からやや良い結果となった。腎障害の程度はシスプラチンと比較して低かった。体内動態では3Ptはシスプラチンと比較して24hr時点での骨へ3倍以上の集積を示した。また骨浸潤モデルでは骨浸潤癌に対して浸潤を抑制する結果を示した。
|