研究課題
若手研究(B)
上咽頭癌組織と細胞株でHERVの発現を認めたため、HERVがRE-1 likeモチーフを多く含むことから転写抑制因子であるRE1-silencing transcription factor (REST/NRSF)の発現に着目して研究を行った。RESTを強制発現させると癌幹細胞の表現型で見られるようにCD24の発現が抑制され、さらにマトリゲルを通過する細胞の数が増えた。以上のことから、RESTは転写抑制因子として上咽頭癌細胞のCICに関わっており、上咽頭癌の浸潤能に寄与することが示唆された。
頭頸部癌
以上のことから、RESTは転写抑制因子として上咽頭癌細胞の癌幹細胞化に関わっており、上咽頭癌の浸潤能に寄与することが示唆された。以前、我々はLMP1が誘導する転写因子がエクソソームとよばれる細胞外小胞を介して周囲の細胞に運ばれることを示した。今後RESTがエクソソームを介して周囲の細胞に影響を及ぼすか検討予定である。