慢性化膿性中耳炎や真珠腫性中耳炎は、難治性の中耳炎であり、難聴などの様々な症状の原因となる。薬物治療をはじめとする保存的治療が行われるが、炎症のコントロールが困難で、手術を行う必要がある症例が存在する。本研究では、炎症の病態において重要なサイトカインやケモカインの産生制御におけるHigh-mobility group box protein 1 (HMGB1)やNLRP3インフラマソームの役割に注目して検討を行い、HMGB1やNLRP3インフラマソームが中耳炎の炎症誘導において重要であることを明らかとした。
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