アレルギー性鼻炎の3主徴(くしゃみ、鼻漏、鼻閉)を持ちながら、血中特異的IgEや皮膚テストが陰性で非アレルギー性に分類される症例の中に、鼻粘膜局所で抗原特異的IgE抗体が産生され、誘発テストが陽性となるLocal Allergic Rhinitis(以下LAR)の概念がある。鼻科手術50症例を対象に研究を行ったところ、血中特異的IgE陰性、皮膚テスト陰性症例の中に、誘発テスト、局所特異的IgE抗体が共に陽性となる症例を認めた。スギLARに該当する症例が2/14(14.3%)、ダニで5/21(23.8%)であった。
|