研究課題/領域番号 |
16K20297
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研究機関 | 旭川医科大学 |
研究代表者 |
中林 征吾 旭川医科大学, 大学病院, 助教 (00451469)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 緑内障 / 後眼部血流 |
研究実績の概要 |
緑内障の発症、進行に対して、視神経乳頭とその周囲の網膜の血流障害は密接に関連していると 考えられるが、その因果関係は未解明である。本研究では、従来からの血流計であるレーザースペックルフローグラフィと、次世代の光干渉断層計 (OCT) である、OCT アンギオグラフィー、ドップラーOCT 血流計を用いて、視神経乳頭とその周囲の網膜の血流動態を詳細に評価し、緑内障の発症、進行に対する視神経乳頭血流、網膜血流の影響について検討することを目的としている。 現在までの進捗状況にも記載したが、初年度では、臨床研究および基礎実験系において、大幅な遅延が出てしまっている。過去の文献による情報収集を行い、研究協力者とともに、実験動物を用いた予備実験を行っている段階である。 現在、緑内障モデルネコを作成する段階まできている。モデル動物を作成し、経時的に眼血流と網膜・視神経乳頭の構造変化の関係についてデータを収集、慎重に結果を解釈し、成果の発表を行う計画である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
本研究開始の平成28年度から、研究代表者の勤務先での別業務が大幅に増えたこと、および、研究協力者の海外留学などが重なり、初年度の研究にかなりの遅延が出ている。
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今後の研究の推進方策 |
現在、研究協力者とともに、緑内障モデルネコを作成する準備をすすめており、間もなく基礎実験を行える状態まで準備がでできている。研究が遅れているが、実験データの解釈については慎重に行う必要がある。
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次年度使用額が生じた理由 |
本年度では実験の遅延があったこと、および、予備的な基礎実験では、あらかじめ別の研究費で購入していた実験動物や物品を用いたため。
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次年度使用額の使用計画 |
基礎実験での試薬および実験動物の購入費用に経費が必要である。また、研究成果の学会発表および論文執筆に経費が必要である。
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