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2018 年度 研究成果報告書

緑内障臨床応用を見据えた網膜・眼表面におけるRho kinase阻害薬の作用解明

研究課題

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研究課題/領域番号 16K20302
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 眼科学
研究機関東北大学

研究代表者

横山 悠  東北大学, 大学病院, 助教 (00597312)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード緑内障 / 神経保護 / Rho kinase阻害薬 / K115 / リパスジル
研究成果の概要

マウスの視神経軸索挫滅モデルにおいて、K115点眼投与において神経保護効果が得られるか検証した。点眼投与で軸索挫滅後7日でのOCTによる網膜厚、PCRを用いた網膜神経節細胞(RGC)マーカーの定量を行った。その結果、明らかな神経保護効果を認めなかった。次に硝子体内投与においてRGC保護効果を検証したところK115による保護効果を認めた。
K115の持つ抗炎症作用が神経保護と関連があるとの仮説をたてて、K115投与によりIba-1陽性細胞の変化、定量的PCRによる炎症性サイトカインの発現量を検証した。K115投与でいくつかの炎症性サイトカインの発現に変化を認めたが抗炎症作用ははっきりしなかった。

自由記述の分野

神経保護

研究成果の学術的意義や社会的意義

緑内障はそのRGCの不可逆的障害によって生じる失明疾患で眼圧下降治療以外のエビデンスに基づいた治療法はない。
本研究では抗緑内障薬として使用されるリパスジル(K115)の持つ神経保護薬としての効果を検証した。本研究でK115硝子体内投与によりマウスの視神経軸索挫滅モデルで神経保護効果を確認することができた。K115の持つ抗炎症作用が神経保護に関与するという仮説を立てて、Iba-1陽性細胞の変化と炎症性サイトカインの発現を検証した。K115投与でいくつかの炎症性サイトカインの発現に変化をみとめたが抗炎症作用ははっきりしなかった。K115の持つ神経保護効果の検証にはさらに研究が必要と思われた。

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公開日: 2020-03-30  

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