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2017 年度 実施状況報告書

中心性脈絡網膜症の病態におけるアドレノメデュリンの関連解明

研究課題

研究課題/領域番号 16K20318
研究機関神戸大学

研究代表者

三木 明子  神戸大学, 医学部附属病院, 助教 (10726988)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード網膜色素上皮細胞
研究実績の概要

ARPE19細胞を培養し、アドレノメデュリン(ADM)を様々な濃度で付加した。付加した細胞における内因性ADMの発現および補体因子H(CFH)の発現についてreal-time RTPCRで検討したところ、ADM付加の有無および濃度依存性の変化は見られなかった。次に、ARPE19細胞に同様にADMを様々な濃度で付加し、網膜色素上皮細胞(RPE)機能に変化が生じるかを検討したところ、ZO-1染色では有意な発現変化は見られなかった。そこで、RPEの経上皮/内皮電気抵抗測定装置(TER)を購入し、付加の前後でtight junctionに変化が見られるかを検討したところ、有意な変化は見られなかった。過去の文献では網膜血管内皮細胞やその他の細胞ではADMがtight junctionに対しては保護的に働くことが報告されていることから、我々の仮説とは逆にRPEのtight junctionに対しても保護的に働く可能性があると考察した。そこで、tight junctionを傷害させるモデルを現在作成し、ADMによって保護的な作用が見られるかを検討しているところである。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

細胞実験を行うにあたり、インキュベーター装置の整備や、ARPE19細胞の導入、TERを行うにあたっての予備実験に時間がかかったため、予定よりも遅れている。そのため、期間延長申請を行った。

今後の研究の推進方策

今後はARPE19細胞を用いて、ADMをノックダウンすることでRPE機能に変化が生じるか、RPEのtight junctionを障害させるモデルを作成し、ADMによる効果が見られるかについて検討していく予定である。これらにて実験結果がえられなかった場合は、脈絡膜血管内皮細胞で同様の変化が見られるかを検討する予定である。

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公開日: 2018-12-17  

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