研究課題
若手研究(B)
日常生活でよく使われる非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)点眼で、角膜の創傷治癒が遅延するという報告がされているが、メカニズムはわかっていなかった。我々はロイコトリエンB4第二受容体(BLT2)とそのリガンドである12HHTがそのメカニズムに関与すると仮説を立て研究を行った。その結果、12HHT/BLT2経路が角膜における創傷治癒の促進に関与することが判明した。この研究は、新規の角膜治療薬として12HHT点眼の可能性を示唆する研究である。
角膜創傷治癒
日常生活でよく使われる非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)点眼の副作用のメカニズムの一端を解明した。今後NSAIDs点眼の使用には注意を喚起すると共に、使用に注意を要する症例などがあるため、その情報を発信してゆく。また、新規の角膜治療薬の発見に結びつく研究であり、今後のさらなる研究が必要である。