研究課題
若手研究(B)
本研究ではアンジオテンシン受容体拮抗薬であるカンデサルタンを内包したPLGA粒子の眼周囲投与による加齢黄斑変性に起因する炎症の抑制効果を検討した。脈絡膜新生血管の体積は、カンデサルタン投与により有意に抑制された。同様に、VEGF, MCP-1およびIL-1βの発現亢進はカンデサルタン投与により有意に抑制された。このことから、カンデサルタンの局所投与が加齢黄斑変性治療に有用である可能性が示唆された。
眼科
加齢黄斑変性は60歳以上の高齢者の視力低下の主要な原因と注目されている。本邦での年間受療者は約15000人とされており、近年さらに増加傾向にある。本研究ではアンジオテンシン受容体拮抗薬であるカンデサルタンを内包したPLGA粒子の眼周囲投与による加齢黄斑変性に起因する炎症の抑制効果を確認した。このことから、カンデサルタンの局所投与が加齢黄斑変性治療に有用である可能性が示唆された。