研究課題/領域番号 |
16K20354
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
岸本 英明 京都大学, 医学研究科, 助教 (10748271)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 口蓋裂 / 小口蓋神経 / 口蓋帆挙筋 |
研究実績の概要 |
ヒトの胚子胎児標本の口蓋筋群に対して、組織切片の観察を行い、口蓋帆挙筋の発生時期が、現在の胚子学における主流の分類方法であるカーネギーステージ分類でステージ21から発生することをつきとめた。 実際の口蓋裂の手術における小口蓋神経の神経刺激の臨床研究は倫理委員会の申請が通り、何件か神経刺激を行い、筋電図の波形を得たことで、口蓋帆挙筋の新たな神経支配の知見を得た。 この結果は、2017年2月の国際口蓋裂学会に報告し、Plastic and reconstructive surgery Global Openという形成外科の雑誌に投稿し、掲載もされた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
臨床研究の倫理委員会の申請がスムーズに通り、学内学外共に協力体制がしっかりしていたことが原因と思われる。
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今後の研究の推進方策 |
掲載された論文は症例報告(case report)のため、口蓋裂の手術における臨床研究をさらにすすめ、口蓋裂の術後の言語成績をまとめ、学会報告、論文(原著論文)作成を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
解析用のソフトや解析用のパソコンは購入せずに、研究室に既にあるものを使ったため、その分の費用が少なくなっていると思われる。
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次年度使用額の使用計画 |
解析のスピードを早める場合に、解析用のパソコンやソフトを購入し、臨床研究に有用な手術器具の購入などを行う。
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