研究課題
若手研究(B)
本研究は低体温療法中に生じる感染症に焦点をあて、低体温下に生じる感染症の実態を把握し、有効かつ現実的な早期感染症診断マーカーの確立と治療介入の必要性を検証することを目的とした。個々の症例を集積する中で、これらの感染症に生じる血液凝固障害が明らかとなり、低体温管理下においては凝固障害が生じやすく、これは併発する感染症により増悪することが示唆された。また、これらに加えて集中治療室内での特殊な感染症について個々に検証し、報告した。
集中治療領域における感染症
敗血症を中心とした重症感染症においては、国際的ガイドラインの整備がすすみ机上では標準的な治療が展開できる準備が整いつつあるものの、個々の症例は多様性に富んでおり、個々の症例を丁寧に解析する必要性がある。また、敗血症診療の質向上のためには、グローバルな視点にたったガイドラインだけではなく、地域での問題点を明らかとし、地域における敗血症診療体制を樹立することが急務であることが示唆された。