研究課題
血液中のT細胞から分泌されるエキソソームは、樹状細胞、癌細胞、およびその他の種類のT細胞に影響を与えることが示されている。しかし、T細胞から分泌されるエキソソーム(Tエキソソーム)が組織固有のホーミング(例えば腸管の血管内皮細胞へのホーミング)を調節する方法について知られていない。我々は、腸固有のT細胞のホーミングの調節におけるTエキソソームの役割にフォーカスをあてた。レチノイン酸によって誘導される腸管移行性T細胞は、腸内の高内皮細静脈で発現するインテグリンリガンドへのインテグリン依存的な結合を制御するエキソソームを分泌していた。Tエキソソームは、小腸の絨毛にインテグリン依存的に優先的に分布した。腸移行性T細胞からのエキソソームは、小腸におけるインテグリンリガンドの発現を抑制し、それにより、腸へのT細胞のホーミングを阻害した。これらの結果は敗血症急性期における腸内細菌と免疫麻痺に関与している可能性が考えられる。
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