骨髄由来単核球細胞 (BMMNCs)移植は抗炎症作用、組織修復作用を介して侵襲制御に関与するとされる。我々はラット熱中症モデルを用いてBMMNCs移植による侵襲制御の可能性を検証した。12週齢ラットの熱中症モデルを使用に対して、侵襲暴露直後に、健常ラットより採取しBMMNCsを静注投与した。BMMNCs移植群は7日間生存率が有意に高く、また血清IL-6、ヒストンH3などの炎症性サイトカイン濃度は有意に低かった。またコントロール群では侵襲暴露後の肺組織に間質浮腫や炎症細胞浸潤などの著明な炎症所見を認めたが、BMMNCs移植群ではこれらの所見が抑制されていた。
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