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2017 年度 実施状況報告書

有熱性のけいれん性疾患における平温療法の有効性

研究課題

研究課題/領域番号 16K20392
研究機関山口大学

研究代表者

星出 まどか (梶本まどか)  山口大学, 医学部附属病院, 助教 (30610878)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード集中治療 / 低体温療法 / けいれん / 平温療法 / 後遺症 / 合併症
研究実績の概要

有熱性のけいれん重積で、脳低温療法(34℃台)、冷却マットを用いた積極的クーリング(以下、平温療法、36℃台)、解熱剤の使用前後における、血液および髄液中の HMGB1濃度を解析し、解熱法におけるHMGB1の推移と合併症の有無について検討した。脳神経細胞に影響を与えるパラメーターとして頭部MRIまたはCTで異常信号域や脳浮腫の程度などで形態的評価を、脳波で機能的評価を、発達検査で運動面・知的評価を、合併症の評価としてはバイタル、血液検査などを使用した。具体的には以下の検討を順次進めた。①有熱性のけいれん性疾患に対するHMGB1の短期予後予測マーカーの適用可能性を検証した。②解熱方法の違い、程度によって短期合併症の有無と長期神経発達予後に対して有意差があるかどうかを調べた。③低体温療法と平温療法のそれぞれの適応となる疾患の検討を行い、一般臨床への応用を検討した。HMGB1は有熱性けいれんの予後予測マーカーにはなりえなかった。症例数は少ないが、平温療法2例と低体温療法4例の合併症を検討したところ低体温療法に比べて平温療法では合併症は少ない傾向となった。低体温療法で認められた合併症は心抑制、気管支攣縮、肺炎、電解質異常、敗血症、貧血、肝機能障害であった。平温療法では明らかな合併症は認められず、人工呼吸器管理、鎮静は不要であった。症例数が少ないため有意差はつけられていない。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

産休・育休を取得し、すすんでいません。

今後の研究の推進方策

症例数が目標の10例に達していないため、症例を増やして検討します。

次年度使用額が生じた理由

産休・育休で研究が中断したため。症例数を増やして検討します。

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公開日: 2018-12-17  

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